君とぼくの間には分厚い壁がある
日曜日、その壁に穴をあけて君に気持ちを伝えよう
穴に糸を垂らして
氷の向こうとこちらで交信
言葉なんていらない
それは静かなやり取り
そのうちに風の音に包まれて
ソリで遊ぶ子どもたちの声も遠ざかっていく
微かに揺れる水と
氷の模様を眺めながら
君からの返事をじっと待つ
ぼくの気持ちは伝わっていますか
二時間半の沈黙
見向きもされなかった僕は心も体も冷え切って帰路につく
細くて見えない糸なんてあてにしないで
君に会って
顔を見て
手を握って伝えなきゃ伝わらない

君を食べたい、唐揚げで

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