栃木へ







 模型を直しに栃木に行く。そこまでやることになるとは思わず、適当な梱包していたわけではありませんが、今思えばなんかもう少しできる事があった気がしなくもないです。
 集荷に来たお兄さんにそこまで言うならもう自分で運べば、的なこと思われるの覚悟で「絶対に壊れたら困るんですよね」ってちょっとやな感じ出しながら言ってみるとか。マスキンテープでこれでもかってくらいにあちこち固定しておくとか。まああの時の私はやらなかった訳で、今更もろもろ後悔しても仕方ないけどね。でも栃木まで行きますか。いいけどね、移動時間楽しいし。
 十時半に現地集合ってことは、家からおよそ三時間かかるから七時半には家を出ないと遅刻します。特急電車に乗るので、一本でも逃すと大遅刻になる訳で、前日寝る前から気が抜けないです。のわりに、そして方向音痴のわりに、時間に余裕を持って出るとかせずに乗換案内で調べたぎりぎりの時間に出るとか勇者だな。自分。
 案の定一本目の電車にギリギリ飛び乗って、初めての路線だから乗換階段の位置もわからず案内看板探しながらホームの上を走り回る。電車に乗っている間も次の乗り換え時間を調べて大丈夫かしらと心配になってずっと気が抜けない。何とかギリギリで特急に飛び乗って、あとは目的の駅まで一時間とちょっと座っていればいいだけだからとほっとした途端にお腹がすいてきて、だけど朝ごはん買う余裕なんて当然なかったから食べるものなんてないです。そこにやってきた車内販売のおばちゃんに声かけてチョコレートとパンを購入。一気に遠足気分到来。
 仕事によっては遠出したり、出張で朝早くから新幹線で移動しなくてはいけない人なんていくらでもいて、そんな人たちはきっと平気な顔して今朝の私と同じような事をやってのける。やってのけている。そう思うとすごい。大人って大変。思った以上に。いつの間にか平気な顔してやらなきゃいけない事が増えていて、それくらいできるでしょ。って平気な顔して言われたら、出来ないなんて言えないよね。そういう目に見えない圧力が大人を大人タラシメテル。
 私なんて体が勝手にどんどん大きくなっちゃっていつの間にかこの状態ですけど、困ります。あなたができる事を全部できるとか思われたら。そんなこと口にしたもんなら若くもないけど若い奴らは、的なこと言われるのが落ちなので言いません。

 なにはともあれ帰りの特急電車で食べた抹茶アイス、おいしかった。

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